サン・ジュリアンはポイヤックとマルゴーに挟まれた土地柄、 両者の中庸的なスタイルと説明されることが多いですが、 そのサン・ジュリアンの美点を余すところなく表現しているのがこのシャトーです。 ポイヤック的な堅牢で重厚なスタイルと、マルゴー的な優雅さやフィネス、 それらを調和のとれたスタイルに落ち着かせる熟練の技が生きた 品格のあるキュヴェは、長年のファンが多い貴重な銘柄です。 エチケットに堂々と「王のワイン、ワインの王」と記されているとおり、 1855年の格付け当時は1級シャトーに次いで取引価格が高かったのが グリュオ・ラローズだというのは有名な話。 プリムールテイスティング時のバイヤーコメント: 「重層的でクリーミーなタンニンが印象的。 2007年からボワスノ氏をコンサルタントに起用していますが、 ここ数年で明らかに最も良い出来なのはさすが」 ※ボワスノ氏とは一級シャトーやスーパーセカンドなどをコンサルトしている “メドックの守護神”的存在。
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中世にこの河を行き来する船乗り達が、この地の領主だった フランス海軍提督に敬意を表すため、「ベッセ・ヴワール」(帆を下げろ)と、 叫んでいたのがシャトー名の由来。 カベルネの比率が高く、長期熟成型のどっしりとしたワインが多い メドックにおいて、ベイシュヴェルの存在は特殊かもしれません。 メルロの比率を高く設定し、早くから飲める親しみやすいスタイルを 目指しているからです。 ベイシュヴェルの、いつ飲んでも美味しくエレガントなスタイルは、 レストラン業界からも厚い信頼を寄せられています。
1960年代、1970年代までは凡庸なワインを作っていたと言われていますが、 1983年にサントリーが買収してから葡萄樹の植え替えなど 抜本的な改善を行い、格段に品質が向上しました。 ワインは、厳しい選別と非常に熟した果実を収穫によって、 たっぷりとしたタンニンを持ちふくよかでリッチなスタイルに 仕上がっています。また新樽に由来する香ばしい風味も ラグランジュの個性を印象づけています。 2008年は「ブドウの重量が非常に軽かった年。 収穫を待つ長い間に余計な水分が抜けたからです。 これがワインに凝縮感とより強い構造をもたらしました」と、副社長の椎名氏。 カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高めで、黒スグリ、プラムなど 黒系果実の濃密な香り。その中に、フルーツケーキやスパイスの 香ばしい香りも感じられます。あと15年は待ちたい、超熟型。
サン・ジュリアンという超メジャーアペラシオンに属しながら、 その少ない生産量ゆえにほとんど日本では知名度がなく、 おもにフランス国内のワイン通たちによって独占されている 特級銘柄がサン・ピエール。 一方その兄弟シャトーであるグロリアは知名度抜群の人気シャトー。 昔から長期熟成ワインとして有名でしたが今もその魅力は変わらないうえ、 若いうちから飲める柔軟性も身につけています。 「天候の変化に富んでいましたが、すべてについて説明のつく、 つじつまの合った年なのです、2008年は。 特に昼夜の寒暖差が良いブドウを生みました。」と、 自信満々なジャン・ルイ・トリオー氏。 その名の通り、“グロリア=輝き”のあるワインなのです。